『オーベルジュ』の通りを挟んだ向かいにある『アルチザンパレドオール』。
日本でのBean to barの文化を育んだショコラティエ、三枝俊介が今回の監修役だ。
01の日本みつばちのはちみつと合わせるカカオは、マヤ文明発祥地、中米のベリーズという国からやってきた。
「山に入ればたくさん生えているような、歴史的な自生地。土地との相性が良いから、カカオ本来の味が濃いです。
ショコラをつくる過程で加える甘みも、ナチュラルであればあるほど相性がいいので」と、選んだ理由を話す。

ニブを歯で砕くと放たれるカカオの風味と、後から追いかけるはちみつの香り。
遠く離れた地で育まれた、生命力あふれるふたつの命の賜物を、三枝のふるさとのような地、清里で合わせていく。

山桜の匙について
北杜市高根町にある、家具工房『我楽舎』。夫婦で営む工房には、大きな家具とともに、箸置きやトレーなど、八ヶ岳の木材でつくられた小さな作品も多く並ぶ。
① 八ヶ岳原産の山桜の原木(後)と、匙になるまでのプロセス。
② カカオニブハニー 用の匙の原型。
③ サンダーで背を磨く。カーブは、瓶を隅々まで届くようデザインされている。
④ ツルツルに。
⑤ 最後の仕上げはヒトの手で。1本につき、約20分かけてツルツルに磨きあげる。
⑥ 亜麻仁油を主成分とした自然塗料オイルで仕上げ。
⑦ 完成! ひとつひとつ丁寧つくられた匙。ぜひ、長くキッチンのお供に。